10/11/2005

草の家

 朝1015分から二時間ずつ授業と空き時間が繰り返すというスケジュールで、三つの授業を受けおわったときには夜の8時ごろになっていました。だらだらとキャンパスにいただけなのですが、疲労感だけは全身に堆積しています。もっと長時間、働いている人はいくらでもいて、かつての自分もそのひとりだったはずなのですが。

 寮に帰り、ありあわせの夕食をとり、メールを開いたところ、嬉しいお知らせがありました。旧友が横浜詩人会賞を受賞したそうです。

 受賞したのは詩人の中村純さん。中村さんとは、かつて慶應ペンクラブや三田文学で、切磋琢磨しあった仲です。私が三田文学の編集部に出入りするきっかけを作ってくれたのも彼女でした。

 受賞作は『草の家』(土曜美術社出版販売)です。真摯で繊細な作品集です。これを機に読み直したいところなのですが、日本においてきてしまったので読めません。

 実はこの詩集、もうひとつ別の文学賞も内定しているそうですが、まだ発表されていないかもしれないので、ここでは伏せておきます。

 昔の仲間の活躍はとても励みになります。私もうかうかしていられません。

私の小説の新作も来年1月発売の『三田文学』に発表の予定なのですが、まだ一ヶ所、手を入れねばならないところが残っています。どこかで時間を見つけて仕上げをします。大学での空き時間が結構多いので、フラッシュメモリで小説のファイルを持ち歩いて、キャンパスのPCで作業したほうがいいかもしれません。

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08/29/2005

村上隆

 特に脈絡もなく記事を書き捨てているこのブログですが、おかげさまで渡英前からいろいろな方と知り合うことができ、非常に有益な情報交換ができています。

 824日の記事で、書籍を郵便局から送るために5kg弱の荷物を3つに分けたことを書きました。けれども特別郵袋というものを使って一つにまとめて送れば、送料はもっと安く済んだようです。うかつでした。この制度、あまり小さな郵便局では使えないようですが、まだもう少し本を送るつもりなので、そのときに試してみましょう。

 さて、あまり新しい電化製品をヨーロッパに持ち込むと関税をかけられるという話があります。今まであまり深刻に考えていなかったのですが、いろいろ調べているうちにやや心配になってきました。人によってまったく言っていることが違うんですよね。

 ノートパソコンなどは今どき誰でも持ち込むので、通常の手荷物として運ぶ限り心配はない、という人もいれば、新しいTシャツを多めに持ち込んだだけで関税を払う羽目になったという人もいます。結局は、そのときの運次第ということになるのでしょうか。

 常識的に考えれば、入国する全員の電化製品を事細かにチェックできるはずはないのですが、運悪く余計な出費を強いられると困るので、それなりの対策は講じたほうがいいかもしれません。

 ひとつ妙案を思いつきました。とりあえず私物だとはっきりわかればいいはずですよね。パソコン、電子辞書、MP3プレーヤー、デジカメには、あたかも女子高生の携帯のごとくプリクラなどを張りまくればいいのではないでしょうか。

 さっそくプリクラを撮りにいこうかと思ったのですが、PCにプリクラでは小さすぎてよほどたくさん張らないと目立たなそうです。やはりステッカーなどにするほうがいいかもしれません。

 では、何のステッカーを貼るかです。今のところ第一候補は村上隆です。「とんがり君と四天王」のステッカーを見つけました。あの病的なまでにPOPでありながら、緻密な構想力は、まさに現代日本文化の精髄として海外に持ち出すにふさわしいものだと思います。ネットの通販でも購入可能です。すんでのところで買いかけたのですが、まだ迷いが残っています。

 出国を前にして不安の種はつきません。

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07/20/2005

夏なんです

 モンドリアンをテーマにしたこのブログのデザインに毀誉褒貶さまざまなご意見をいただきました。さっそく世界各地から寄せられたご意見を、最新のデジタル技術と統計モデルを駆使して解析した結果、まことに感慨深い結論を導出することができました。

 どうやらこのブログを訪問してくださる大半の人にとって、デザインはどうでもいいようです。

 このたびの調査で得られた貴重な教訓を活かして、また新たなスキンを設定しました! 夏ヴァージョンです! 当分のあいだ、こんな感じでいこうかと思います。

 ところで、先日のディック・ブルーなの記事で私の描いたミッフィーをご紹介したところ、大きな反響を呼んでしまいました。ご自分でお描きになったミッフィーを送ってくださった方までおられます。

 その真意は定かではないのですが、まさか私と真っ向から勝負を挑もうなどという無謀なことは望んでおられないことと思います。多分私の講評をお望みなのだと思いますが、それなりの出来なので、Aさんの作品をここで皆さんにもご紹介いたします。

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 まあ、なんというか、とりあえずミッフィーだということはかろうじてわかりますね。なかなかがんばっておられます。あまりはっきりいうと傷つけてしまうかもしれないので、ごく控えめな表現しかできないのですが、私と比べてしまうと、なにか今いち本質がつかみきれていないというか、まだまだぜんぜんですね。でも、なかなかいい感性をお持ちだと思うので、あきらめてしまわず、根気よく努力を継続してほしいところです。

 では、もう一度だけ、私の描いた見本を内緒でご紹介させていただきます。

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07/17/2005

ディック・ブルーナ (・*・)

 以前、アムステルダム経由でバースにいくかもしれないと書いたときに、オランダのユトレヒトに私の好きな画家がいるともらしました。おそらく活躍中のオランダ人画家としてはもっとも有名な人なので、もしや、と思っておられる方もいることと思います。そうです。その画家の名前はディック・ブルーナです。

 ミッフィーのネクタイを締めて仕事をしたりしていたので、キャラクター好きと誤解されることもあるのですが、なんでもいいわけではないのです。ひげの生えた国産猫のキャラなど、ぜんぜん関心がありません。私の家に「もしもし子猫ちゃん」が多い理由は、たまたま従弟がそのキャラを扱っている会社に勤めているからというだけで、私の趣味ではありません。

 このミッフィー、ブルーナの絵本では主役を演じているのですが、とてもマイナーなキャラなので、見たことがない人も多いと思います。著作権上の問題で、ここでブルーナの描いた作品をご紹介することはできないのですが、私が描いた見本があるので、こっそりそれをご紹介します。ご存知でない方は、参考にしてください。

オランダうまれのミッフィーの本名はnijntjeといいます。「うさちゃん」というような意味だそうです。最初にミッフィーが描かれたのは、1955年のことなので、今年はちょうど50周年です。

 ブルーナの魅力を語り始めるときりがないのですが、最小限の色と線にこめられた繊細さ、切り詰めたがゆえの豊かさに、世界中で愛される秘密があるのだと思います。

 ブルーナの世界は、きわめて限られた色彩で構成されています。当初は、赤、黄、青、緑の4色のみ。グレーと茶の2色が追加された現在でも、わずか6色。こうしたストイックな制約が独自の世界を切り開いているのです。

 最小限の要素で世界全体の普遍的法則を表現していく。それこそ古今東西の賢人たちの見た夢であり、自然科学的発想の根源であったともいえるでしょう。芸術の力を借りて、そうした洗練に到達しながら、世捨て人になるのではなく、世界中の人々に受け入れられるというのは、理想的な生き方に思えます。

ディック・ブルーナのオフィシャル・サイト

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現在留学部門2位です!

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 単純なようですが、これを描くのに半年かかりました。ブルーナ本人も、ミッフィーを書くのが一番難しいといっています。困ったとことに、私はけっこう絵がうまいほうなので、ほとんどブルーナ本人が描いたものと見分けがつかなくなってしまいました。まずいかもしれません。私がここでミッフィーの絵を公開していることは内緒にしておいてください。

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