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04/29/2006

解像度

 日本では毎日ほとんど変わりばえのない風景のなかで暮らしていたせいもあり、デジカメといえば携帯電話くらいしか使っていませんでした。

 今使っているカメラは、今回の留学に備えて急遽購入したものです。留学準備だけでもかなりの費用を投じてしまったので、デジカメは値段優先で決めました。だから私も多くは求めていません。フラッシュこそついているものの、暗い場所ではピントがうまく合いません。

 私が初めて購入したデジカメはCASIOのQV-10で、残っている最古の写真は96年のものなので、なんと今を去ること10年前です。画素数は約30万画素。購入価格は4万円弱でした。ちなみに当時の私は、コミュニケーション・ツールとしての英語とはまったく無縁に暮らしており、英語を話すことなんて超能力の一種のように感じていました。

 今のカメラはKONICA MINOLTA Dimage X31で、10年前と比べれば驚くほど高性能ですが、あまり使いこなしてはいないようです。遊び半分で撮っている写真にそれほどの高精度は必要ない気がして、今まで100万画素程度のスタンダードモードしか使っていませんでした。それで十分な気がしていたのです。

 けれども本当はこのカメラでももっといい写真が撮れるのです。今日からファインモードの320万画素で撮影することにしました。今まで撮ったバースの風景ももう一度撮りなおしたい気分です。

 ふと気づくと、このブログを書き始めてから1年が過ぎています。特に方向性を決めずにはじめたこのブログですが、すっかりバース留学記になっているので、とりあえずコース修了まではがんばって書こうかと思います。

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04/27/2006

真相

 夕食を作っているとなにやら深刻そうな顔でアナが入ってきました。フラットの全員で相談せねばならないことがあるそうです。そのときキッチンにいたのは二人だけだったのですが、アナが声をかけ、全員が集まりました。私は湯が沸騰し始めていた鍋の火を止めました。

 昼間、ハウスキーパーが我々のフラットを訪れ、キッチンの使用状況についての苦言を呈したそうです。

 我々のフラットはすぐに汚れてしまいます。食後いつまでも汚れた食器などをほうっておく人がいるので、よけいに薄汚れた印象です。自分が料理するときには、シンクから汚れ物をどけたり、自分の使う鍋などが汚れていないか確認したりせねばなりません。

 けれどもこれはハウスキーパーの不満の原因ではありません。彼女が気に入らないのは、我々のキッチンのテーブルの上にいつでも大量の食材が放置されていることなのです。

 テーブルの上には常に、壜入りの調味料、卵、スパゲッティーの乾麺、胡椒、ひまわり油、パン、ピタ、ヨーグルトなどなど、さまざまな食材がところせましと並んでいます。このテーブル、足が一本壊れかけており、それを安定させるためか、いつも壁際につけられています。おかげでますます棚のような雰囲気になり、とても食事をするための台という雰囲気ではありません。最近では、みなこのテーブルを使わず、自分の部屋で食事をすることが多くなっています。

 この件に関するハウスキーパーの苦情は、これが初めてではありません。一週間以内に食卓の上の食料を片付けないと、二度とこのキッチンの掃除はしないという脅しを受けたこともあります。

 そのため、以前、アナがこうした食料を整理するための箱を買ってはどうかと提案したことがあります。アナは実際に安いプラスチック製の箱を買ってきて、キッチンに設置したのですが、一部の不評を買い、すぐに撤収する羽目になりました。今日、アナがフラットの全員に召集をかけた理由は、この箱の復活について議論するためでした。

 アナが少し席をはずした隙に、それまで軽口をたたいていた他の三人がまた自分の部屋に戻ってしまいました。私は再びコンロのスイッチを入れました。するとアナが戻ってきて、結論は出たのかと糾しました。なにも、と答えると、アナは再び、他の連中に話を付けに行きました。

 スーザンがニコニコしながら戻ってきて、今日から私がキッチンの責任者、と言いました。責任の所在を明確化したところで、その範囲と内容はまったく決められていないので、なにがどうなるのかわかりません。

 とりあえずその時点でテーブルの上にあるものを片付けることにしました。もはや誰のものなのかわからないものもいくつかありました。ちなみにアナと私のものは一切ありません。こういう次第なので冷凍庫や戸棚のスペースはなるべくアナと組んで共有するようにしています。

 アーヴィンが拳を振り上げて、箱がいる、箱がいる、と歌いながら、騒ぎ始めました。箱復活の機運が高まったところにアナが自分の部屋に保管していた箱が再びキッチンに運びこまれました。これでとりあえず一件落着です。

 全員が集まったところで、昨日紛失が発覚した私のタッパーの話題を出してみました。

 あ。それは私が。と言い出したのはアナでした。

 ランカスターの大学を卒業したアナは、ときどきランカスターに遊びに行きます。この休暇も何日かそこで過ごしたそうです。そのとき私のタッパーになにか食べ物を入れて持っていき、持って帰ってこなかったそうです。今度、新しいのを買って返してくれるそうですが、来週までに間に合うのでしょうか。

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04/26/2006

紛失

 大学の食堂で昼食をとるのは飽きてきたので、ときどき弁当を持っていきます。といっても、昼食を大学でとらない日もあるし、弁当を持っていくのは週に一度程度ですが。

 イースター休暇に入る前、木曜は弁当の日にしていました。持って行くのは決まって、前日につくったクスクスの残りです。そのため水曜の晩には二食分のクスクスをつくるわけです。上にのせるのは、ありあわせの野菜や肉などの炒め物です。クスクスは冷めてもけっこうおいしいので、案外弁当にも向きます。

 明日のためにクスクスを作ることは昨日から決めていました。今日は七面鳥の肉をセロリやほうれん草、マッシュルームなどと一緒に炒めました。唯一の難点は、缶詰のハーブ入りトマトを入れすぎたことです。スープが多すぎて、弁当には少し向かないかもしれません。クスクスを弁当として持っていくためには、パラリとした食感を保つため、上にのせる具はあまり水っぽくならないほうがいいのです。それでも、味のほうはなかなかおいしかったです。

 ところがとんでもないことに気づきました。弁当箱の代わりに使っていたタッパーが見つからないのです。何か他の食料を保存するために使ったのかとも思ったのですが、冷蔵庫の中にも見つかりません。フラットメイトが使っているのでしょうか。鍋やフライパンなどは、断りなしに使ってしまうことはよくあり、私自身、今晩は他人のフライパンで料理をしました。けれどもタッパーに関しては、他人のものを使わないというのがこのフラットの暗黙の了承事項だったはずです。

 いったいどこに行ってしまったのでしょうか。ベッドの下まで探しました。ギターのピックは見つかりましたが、タッパーはどうしても見つかりません。明日は、別の容器を弁当に使う羽目になりそうです。大は小をかねるとは言うものの、昼食時にはすっかり中身が偏ってしまいそうです。

 クスクスを放り出して所用を済ませ、再びキッチンに戻るとスーザンが、いったいなにを作ったのかと尋ねました。私がクスクスをつくるのを見たことがなかったようです。味見をしてもいいかと聞くので、もちろん、と答えると、身を捩じらせながら、実はもう食べた、と言っていました。

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04/25/2006

先行

 さて、授業のほうはもうすっかり終盤の様相を呈してまいりました。私は模擬会議も5月12日までないので、どちらかといえば頭のなかは論文のほうが大きな領域を占めています。

 実践的な訓練に重きを置いたコースなので、それほど学問的な価値に厳密な論文を求められているわけではなさそうで、多くの人は、注釈つき翻訳というスタイルの論文を作成するようです。けれども私は、日本にいるときから翻訳ではなく通訳理論の論文を書きたいと思い、文献もほとんど通訳関係のものしか持ってきていません。ですから、翻訳ではなく、通常の論文を作成します。そもそも論文の執筆というのもここに来るまえからの楽しみの一つなのです。

 当然、日本で卒業した大学の卒業論文よりはましなものに仕上げたいものですが、卒論のときはかなり時間をかけて準備し、足掛け2年近くかけて仕上げました。今考えれば、未熟な点も多々ありましたが、そのためにわざわざ他大の聴講生にもなったし、少なくとも時間はたっぷりかけたわけです。けれども今回はもう残された時間は半年もないのに、まだ基礎研究すらよく把握できていません。意気込みは強いのですが、最終的にやりたいことをやり遂げられるのかどうか、やや心配です。

 とくに、これは論文に書けるかなということが、先行研究ですでに述べられていたりすると、なんとも無惨な気持ちになります。

 なんとも手探りな状態が続きます。

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04/24/2006

Henry in LONDON

 今日から、授業の残り4週間が始まりました。1ヶ月ぶりの授業は、ひどく長く感じられました。翻訳の課題はもうありません。けれども日本経由の翻訳の仕事を増やしてもらえそうな気配で、嬉しいです。やはり学校の課題よりは、仕事の翻訳のほうがやりがいがあります。

 さて『BONte』に引き続き、いよいよ写真集『Henry in LONDON』も発売になったようです。大きさもコンパクトで手元に置いて邪魔にならない大きさです。

 この写真集のなかの撮影現場には、ほぼすべて私も立ち会っているので、完成した本を手にして感慨もひとしおです。奥付のところには私の名前も入れてもらっています。そのなかの一枚には、こっそりと私のうしろ姿も写っています。豆粒のような大きさですが、どの写真か探してみてください。

 写真集のタイトルにはロンドンしか入っていませんが、バースの写真も何ページか収録してもらっています。せっかく重たい荷物を運んで撮影班にバースまで来てもらったのは、ひとえに私がこの町に住んでいるからという理由なのですが、当日はあいにくの雨で申し訳ない思いをしました。

 けれども、写真集を見ると雨のバースもなかなかのもので、濡れた石畳に映ったバースの町並みもとてもきれいです。カメラマンの腕に感服です。

 興味のある方は一度、お手にとってご覧ください。Amazon.co.jpでも購入可能です。

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04/23/2006

コテージパイの作り方

 イギリス料理といえば、フィッシュ・アンド・チップスしか知らない人も珍しくありません。かくいう私もそうでした。けれどももちろんそんなはずはないわけで、他にもいろいろな料理があるし、ちゃんとつくればどんな料理でもとてもおいしいものなのです。今日はコテージパイの作り方を習ってきました。

1. 材料を切る。
 じゃがいも(中7,8個):マッシュポテトにしやすいように角切りにする。
 玉葱(2個)、人参(1本)、にんにく(5,6片):荒めのみじん切り。
 茄子(1本)、ズッキーニ(1本)、マッシュルーム(数個):ミンチのソースとポテトの間に敷くので、1cmくらいの厚さにスライス。

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2. たまねぎとにんにくを、じっくりと炒める。

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3. じゃがいもは茹でてからつぶす。2.のたまねぎを4分の1くらい加え、マスタード(粒入り)と混ぜ合わせる。

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4. 2.に人参、牛ミンチ(600g)を加えて炒め、塩、トマトピューレ、胡椒、赤ワイン、バジルなどで味を整える。

5. パイ用の器に4.を流し込み、そのうえに茄子、ズッキーニ、マッシュルームを並べる。さらに一番上に、3.のマッシュポテトを敷きつめる。このときなるべく隙間を作らないように注意をしないと、焼いている最中に具が吹き上がり出来上がりが美しくなくなる。

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6. オーブンで30分ほど焼いてできあがり、へらを使って取り分ける。付け合せには茹でたブロッコリーなどが合う。

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 けっこう手間のかかる料理で、だいたい2時間くらいはかかります。ちなみにこの牛ミンチの代わりにラムを使うとシェパードパイという名前になります。せっかくイギリスに住んでいるので、忘れないうちに復習して、少なくともこれだけはマスターして帰りたいものです。

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04/22/2006

足元の花

 遅めの昼食のためスパゲティを茹でていると、キッチンの窓から少女が草の上で遊んでいるのが見えました。たぶん7歳か8歳くらいで、桜色のワンピースを着ていました。こちらではピンクの服を着た女の子を見かけることが多いようです。西洋人の女子はピンクが似合う子が多いのでしょう。

 ちょっとした植え込みもよく手入れされているので、町中いたるところに花を見かけます。これはヨーロッパ全体がそうなのか、イギリスだからなのか、あるいはバースだけのことなのかよく分かりません。

 手入れのされていないところにも野の花が咲いています。花は日本でもたくさん咲いていたはずなのですが、こちらでそういうものに目を留めてしまうのは、やはり学生の気楽さゆえでしょうか。

 少なくともこちらでは乗り物に乗らずに歩くから、風景によく目を留めるということはあるかもしれません。日本にいたときは、近所のポストにはがきを投函するくらいのことでもクルマに乗っていました。

 結局、休暇のあいだ、思ったほど勉強ははかどりませんでしたが、ゆっくりと休めたのはよかったと思います。

 二日前、ギターのピックを買いました。そのとたんに古いピックをなくしました。部屋のなかにはあるはずなのですが、見つかりません。カーペットの色とよく似ていたので余計に見つけにくいのです。たぶんいつか思いがけないときに見つかるはずです。

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04/20/2006

異邦人

 夕方5時ごろまでは部屋にこもって、論文を読んだり、調べものをしたりしていたのですが、煮詰まった気分になってきたので、また夕方から散歩に出ました。朝食用のパンがなくなったということもあります。

 すぐ近くに大学の美術館があり、バース大学の学生は入場無料です。一度入りたいと思っているのですが、今日も閉館した直後でした。最近、毎日、夕方になると、この美術館に行き損ねたことを思い出します。そうこうしているうちに行きたいと思っている展示がおわってしまいました。

 キッチン用品の専門店に入りました。にんにくをつぶす道具だけで5種類くらいはそろえているような店です。ジャガイモをつぶす専門の道具、アボカドを切るためだけの道具などもあります。素敵な食器もたくさんあって、見ていると料理をしたくなってきます。

 しかし、半年後にはこの土地を離れることになるので、思い切って買うことができません。どうしても仮の住処の感覚で、本当の生活者とは何かが違う感じです。

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04/19/2006

チャンネル

 日本では新学期、新年度のシーズンの慌しさも徐々に落ち着きを見せ始めているころでしょうか。あとゴールデンウィークまで10日ほどなので、行楽の予定を立てている人も多いことでしょう。そんな春の浮かれた喧騒がここにいるとまったく別世界のことに思えます。

 けれどもようやくバースの桜も満開になりました。お花見はしないけれど、桜の花はここでも同じような品種もあります。

 先日、テレビのチャンネルのことについて書きましたが、どうやら間違っていたようでご指摘を頂きました。

 BBCの地上波は、1,2,3,4の4チャンネルで私が見ているのは1と2だけの模様です。3と4は夕方からしか放送しない曲らしいのですが、どうすれば視聴できるのか、まだよくわかりません。あとはITVのほかにChannel4とFiveというのが民放らしいです。どうもTVの番組表を見て、チャンネルを選ぶという習慣をなくして久しいので、まだイギリスのテレビを把握できていません。

 大学のキャンパス内の寮にすむクラスメートの話では、ウェールズの放送局も受信できるそうです。英語だけではなく、ウェールズ語の放送があるそうです。キャンパス内にすむなんて、なにか利点があるのか、と訝っていたのですが、そんな隠れた利益を享受できる環境があるとは驚きです。山の上だと電波が届きやすいのでしょうか。けれども、どの部屋でもその放送を受信できるわけではなさそうです。

 今日はようやく注文していた本を受け取ることができました。日本からも頻繁に荷物を送ってもらっているので、管理人のおばさんともすっかりなじみになりました。

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04/18/2006

余波

 イースターも終わり、いよいよ休暇も今週で終わりです。すっかり授業がないのが当たり前になり、また課題に追われる毎日が訪れるなんて現実のものと思えません。今日、来週の授業の課題がメールで届き、それを見た瞬間、軽い吐き気を催しました。情けない限りです。

 とはいうものの、授業があるのはあと4週間です。翻訳の課題はすでに終わっています。決して安くはない授業料を払っているのですから、授業には積極的態度で臨まねばなりません。そもそも学生として教室に座れるなんて、もう一生ないかもしれないのです。

 ところでイースターの影響で、数日来、寮の管理人室が休業中です。イースターの直前に個室の立ち入り検査がありました。電気ポットやヒーターなど、禁止物が持ち込まれていないか確認するためのものです。管理人さんの立場からすれば、寮の安全を確認して、安心して休暇に入ろうということなのでしょう。

 管理人室が休業になると郵便物の受け取りができないので、とても不便です。注文している本がそろそろ到着しているはずなのです。ふだんなら荷物の到着はEメールで連絡が来るのですが、その本の到着に関してはなんの連絡もありません。管理人室は確か明日あたりまで休みのはずです。

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04/17/2006

ユリイカ

 今日は修士論文の作成に関してかなり大きな前進がありました。目の前に立ちふさがっていた大きな難問が氷解したような気がします。それがわかった瞬間、思わず自分の部屋で大声を上げそうになりました。

 いわば、入浴中に王冠に含まれる金の含有量を測定する方法を思いつき、ユリイカと叫んだアルキメデスとか、リンゴの果実が落下する様子を眼にして万有引力の法則の着想を得たニュートンのような心境とでもいえばいいでしょうか。

 実をいえば、自分で難問を解決したわけではなく、ある人から非常に有益な情報とアドバイスを頂いただけなので、まったくの他力本願なのです。本当にありがたいことです。

 とはいえ、まだまだ楽観は許されません。いわば上り口がまったく見えなかった山に登攀ルートとして使える道筋があることが確認できたに過ぎません。具体的な作業が見えてきたとはいえ、これからその作業に直面しこなしていくのは容易な作業ではなさそうです。それでもなんとかイースター休暇中に修士論文の具体的な計画が立てられそうで安堵感はあります。

 とりあえず、クラスメートをひとり捕まえ、近所のパブに繰り出し、エールを一杯飲んできました。

 けれども一杯しか飲まずに帰ってくると、すぐに酔いも醒めてしまいます。酔いがさめる瞬間、眠いようなけだるいような中途半端な気分で、なにもせずにぼんやりとしたくなってしまいます。かといって3杯飲めば、おそらく本当になにもせずに寝てしまうと思います。

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04/16/2006

ITV

 イースターだからといってなにも特別なことをするわけでもなく、テレビで新ローマ方法の挨拶を聞いたほかは、修士論文の準備をしたり、クラスメートの履歴書を添削したりして過ごしました。

 修士論文は通訳理論で書く予定なのですが、適切な分析対象が見つかるかどうかが目下の悩みです。

 イギリスの地上派はBBCが1、2、4、5の4チャンネル、その他に商業放送のITVがあり、合計5チャンネルです。ITVは通称チャンネル3と呼ばれているらしいのですが、私のテレビでは2チャンネルで映ります。1はBBC1なのですが、3がBBC2、4がまたしてもBBC1、5もBBC2で、6がBBC4です。8がBBC3らしいのですが、よく映りません。ちゃんとライセンスを持っているのに映らないとひどく損をした気分です。

(上記の情報には誤りがありました。4月19日の記事に訂正があります。)

 夜、ITVで「世界を変えた12冊の本」という番組をやっていました。Melvyn Braggという人の同タイトルの本をもとにしたドキュメンタリーのようです。今晩は、ニュートンの『プリンキピア』、サッカー協会刊行の世界で最初のサッカーのルールブックなどが取り上げられていました。

 英語で書かれた本が対象らしいのですが、『プリンキピア』はラテン語で書かれています。その辺の事情をどのように説明していたのか、ぼんやりと見ていたのでわかりませんでした。

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04/14/2006

ピクニック

 いよいよこの日曜はイースターです。その直前の金曜はグッド・フライデーというらしいのですが、どんな意味があるのかよくわかりません。せっかくなので調べておいたほうがいいのですが、まだ調べていません。明日当たり、調べてみます。

 スーパーには3月ごろからイースター関連商品がたくさん売られています。大小さまざまの卵の形をしたチョコレートはどこででも見かけます。チョコレートは外の殻だけで、中は空洞だそうですが、私はあまり甘いものをたくさん食べないので手を出せません。

 今日は町中に人があふれていました。朝方は空模様が怪しかったのですが、昼から天気もよくなってきたので、公園などを歩く観光客もいつもよりかなり多かったようです。

 スーパーで飲み物と食べ物を買って、エイボン川の河畔でピクニックをしました。太陽が雲に隠れるとまだ少し肌寒い風が吹くのですが、バースの大聖堂やパルトニー・ブリッジを眺めながら、リンゴ酒を飲みつつ食事ができるというのはなかなかの贅沢です。途中、我々のこぼすパン屑を狙って、たくさんの鳥が集まってきました。

 帰り道、空を見上げると気球がいくつか浮かんでいました。ずっと見ているとバーナーの火も見えました。

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04/13/2006

BONte

 1月に通訳の仕事でお世話になったゴマブックスさんから完成した本を送っていただきました。このときの仕事は以前にもご紹介したとおり、マスコット並みにキュートな掃除機Henryの写真集撮影のための取材の通訳で、Henryの製造元Numatic社も訪問しました。

 Numatic訪問の様子はすべてBONte005という雑誌に掲載されています。工場の写真を見ているといろいろなことが思い出されます。キャプションを読んでいると、なるほどと思うのですが、考えてみれば、それは自分が通訳した内容なので、ちょっと不思議な感じです。

 この工場見学の様子は、写真集のほうには収録されていません。とても充実した記事なので、Henryファンの方々はぜひ書店で手にとって見てください。Amazon.co.jpなどでも購入可能です。

もともとこの『BONte』は、ちびギャラで有名なイラストレーター、ボンボヤージュさんを中心としたキャラクター紹介誌で、Henryもそのひとつのコーナーで紹介されていました。雑誌とはいえとてもしっかりとしたお洒落な本で、今、日本語は読めないバースのフラットメイトにも人気です。

 写真集のほうはまだ書店には並んでいないようです。発売は4月下旬とのことなので、ぜひご期待ください。

 ところで昨日は突然、2010年上海万博に関連した翻訳のお仕事を頂きました。ついこのあいだまで愛知万博だったのに、次は上海だそうです。ふだんは中国語と日本語の間の仕事が多いようですが、英語の仕事もあるようです。これで私も、いちおう二つの万博に関わったことになります。

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04/11/2006

人参の葉

 私は、大体において、主食は野菜なのではないかというくらいたっぷりと野菜を取らないときがすまないたちです。サラダなんていくら食べても埒が明かないので、必然的に外食よりは自炊が多くなります。

 こちらでは青菜に手ごろなものが少ないように思われます。サラダ用のほうれん草はあるのですが、日本のものとはかなり違うのでソテーやおひたしには向きません。ハーブは多くの種類がありますが、一度に大量に摂取するためのものではありません。白菜やチンゲンサイはありますが、やや割高です。

 逆に日本では手に入りにくかったり値段が高かったりする野菜が手ごろに入手できるので、できる限りそういうものを料理するようにはしています。

 スーパーで立派な葉つきの人参を見つけました。人参自体は貧弱なのですが、葉のほうは本体の4倍くらいの長さがあります。これを購入してみました。大根菜の料理が好きだったので、その要領で人参の葉だって食えるだろうという魂胆です。

 他の野菜と一緒に胡麻油で炒めてみました。火を通したあとも緑が鮮やかでいかにも美味しそうに出来上がったのですが、どうにも固すぎます。なんとかがんばって食べ続けていたのですが、食事の途中で顎が疲れてきました。おまけに、これは人参の責任ではありませんが、塩を入れすぎました。

 料理が期待通りに出来上がらないことは珍しくありませんが、食えないほどまずいことは滅多にあるものではありません。たいていの場合、なんだって食おうと思えば食えるのです。けれども、この件に関しては失敗を認めないわけにはいきません。

 どうも数年前に日本で同じような失敗をしたような記憶がおぼろげにあります。料理法が悪かったのでしょうか。あるいはたまたま固いものに当たったのでしょうか。それともそもそも人参の葉は食用に適さないのでしょうか。

 私はただ普通に暮らそうとしているだけなのですが、世の中にはまだわからないことだらけです。

↓どうやら一瞬、上の箱に入って、また出た模様です。
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04/10/2006

発声

 昨日あたりからまたそれほどうまくもないギターをかきならしています。左手の指先が痛くなってきました。

 今日の夕方、自分の部屋で気分よくギターの弾き語りをしていたところ、部屋の扉をノックされたような気がしました。ノックにしてはおとなしめだったし、ちょうど曲の途中だったので、気のせいということにしてギターを引き続けていたのですが、また同じような音がします。しかたなく扉を開けるとフラットメイトのアナが立っていました。

 なんの用事かと思えば、ギターを教えてほしいのだそうです。音楽の趣味はまったく違うのですが、アナもギターを弾きます。先日も新しいギターを買っていました。なんでもロシアから持ってきたギターが壊れたそうです。以前のギターはクラシック・ギターだったのですが、今度は金属弦のフォーク・ギターを買っていました。ちなみに値段は私のギターの四倍くらいします。

 正直なところ、私は人にギターを教えるほどの腕ではないのです。もちろんまったくの初心者に手ほどきをするくらいならできますが、いちおうある程度ギターの仕組みをわかっている人には何も教えることはありません。きちんとギターを習ったわけでもなく、気ままに弾きたいように弾いているだけなのです。だからそれで弾けるような曲しか弾きません。

 それでもアナには、私のギターが自分よりもうまく聞こえるらしく、なにかコツを教えてほしいと言うのです。とりあえず、なぜそんな適当なやりかたで弾けるのかを説明することくらいはできるので、そのあたりの事情を説明しました。

 ひとしきり手ほどきをしたあと、なにか歌ってほしいといわれたので、ビートルズのHelp!を歌いました。ビートルズの曲は、世界中、誰でも知っているのでこういうときに便利です。

 歌ったあと、「素敵だけど、ひとこと言わせてもらえば、声の出し方がよくない。その歌い方だと、喉を痛める」と言われました。

 実を言えば、それが昨日から歌っていた理由なのです。

 どうも最近、気力が衰えてきたような気がして、どうしたものかと思っていたのですが、ふと最近、十分に声を出していないことに気づきました。少し喉を痛めていた時期もあったので、喉をいたわっているうちに大きな声が出なくなっていたのです。

 声を出さないと、気分もふさぎ表情も暗くなるし、健康にもよくありません。それでひさびさにちゃんと歌おうとしたのですが、まったく声が出なくなっていたのです。どうもしばらく歌わないうちに声の出し方を忘れてしまったようです。

 やはりふだんから意識して声を出すように心がけておかねばなりません。幸いなことにうちのフラットには私がギターを弾くことを苦にするような人はいなそうなので、これからはできるだけ毎日歌うべく心がけます。

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04/09/2006

通訳ガイド

 通訳ガイド(通訳案内業)の試験といえば、従来、語学関係の唯一の国家資格として、特に通訳ガイドを目指す人以外にも語学力の証明手段として利用されてきました。この度、この試験が大幅に改変されるようです。

 私も語学に関連する資格という程度の認識しかもっていなかったので、詳しいことはわかりませんが、どうやら観光ガイドの資格としての機能をより強化していくようです。国の観光行政の一環として設置されている資格である以上、当然の措置です。

 結果として語学の試験としての機能はそれほど強いものではなくなるかもしれません。特に英語の場合、英検一級を持っていれば、語学の試験が免除になるそうです。私もいずれは通訳ガイドも取得しようかと思っていたのですが、英検一級はすでに持っているので、これでは受験する意味がありません。本当にガイドを目指していて、すでに英検一級を取得している人には朗報なのでしょうが。

 英検といえば、少し前に文部科学省の認定廃止で話題になっていましたが、こういう形で国の資格とのつながりを確保すればいちおう公的な試験としての位置づけも保てそうです。

 通訳の試験といえば、通訳検定というのもありますが受験したことがありません。とっておいたほうがいいという話を聞いたこともありますが、私の周りではあまり受験したという声を聞いたことがありません。でも、日本に帰ったらもしかすると受験してみるかもしれません。

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04/08/2006

歩いたことのない道

 せねばならないこと、したいことが多すぎて、気持ちばかり焦り、作業効率がひどく下がっているような気がします。恐るべきことにすでにイースター休暇も半分が終わろうとしています。

 夕方まで自分の部屋にこもっていたら暗澹たる気分になってきたので、思い切って散歩に出ることにしました。出かけたのは夕方7時ごろですが、日が長くなってきているので、まだ夕闇も迫っていません。

今日はふだん遠景として眺めている町の裾の高台に登ってみました。取り立てて目的もなく、ただ足の向くまま歩くというのは気分のいいものです。こんな贅沢ができるのも学生ならではの特権でしょうか。なんだかんだいってみたって時間はあるのです。

 ついでにふらりとパブにでも立ち寄りエールでも一杯やって帰りたいところなのですが、今、ちょっと事情があって断酒中なので今日はおとなしく帰りました。

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04/07/2006

週間OUT

 人気blogランキングというものに参加していて、この順位が日々のブログ更新のための励みになっていることは以前にも書きました。最近の順位のほうは、みなさんご覧の通りの状況で、大きくあがることも下がることもないのですが、最近、気になることがあります。

このランキングは、みなさんにクリックしていただいた数を一週間ごとに集計しているのですが、これが「週間IN」という数値になるようです。つまりクリックしていただき「人気blogランキング」のページに入った数ということのようです。

 一方、「週間OUTという数値もあります。これはどうやら「人気blogランキング」のページからこのブログの存在を知り、このページにたどり着いた数のようです。

 最近、この「週間OUT」の数字が大きく伸びています。この数字でランキングをつけてもらうならば、圧倒的にトップに立てます。

 なぜこんなことになったのか。ぜんぜん思い当たることはありません。いったいなにが起こっているのでしょうか。

↓どんなことになっているのか見てやってください。

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04/06/2006

テクノデリック

 ロンドンの最終日は、日本に帰る両親を見送ったあと、テート・ブリテンに行ってきました。今までテート・モダンには2階も足を運び、ナショナル・ギャラリーにも行きましたが、テート・ブリテンにはあまり興味を持っていませんでした。

 これはイギリス美術というものに対する関心の薄さからくるもので、私自身が教科書的な美術史の枠組みにとらわれていたせいだったと思います。つまりダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロに代表される盛期ルネサンスを頂点とするような西洋史の概念を基本とするなら、イタリア、フランス、オランダ、スペインなど、きらめくような巨匠を生み出してきた国々と比較すれば、イギリス美術においてそれに匹敵するような画家はターナーとコンスタブルくらいしか見当たらないというのが常識的な見方で、結局、私もそうした見方からしかイギリス美術を見ていなかったわけです。

 今回、テート・ブリテンを訪問し、こうした常識がいかにつまらないものであったかを痛感しました。長くなるので多くは語りませんが、イギリス美術を捉えなおすための新しい視点の可能性を感じました。さらにイギリス文化全体に対する認識も少し改まりました。

 そうした全体の感想とは別に、ひとつ発見がありました。それはJohn Heartfieldという写真家の作品についてです。

 この写真家は、ナチスの手を逃れて活動の場をイギリスに移し、政治的なモンタージュ写真などで活躍したようです。代表的な作品のなかには共産党の雑誌の表紙があったらしく、このうちのいくつかが展示してありました。

 この表紙のひとつに使われていた写真は、もうずいぶん以前から私にはなじみのあった作品でした。

 YMOの『Technodelic』というアルバムには、2種類のジャケットがあります。発売当初は、メンバー3人が異様なメイクをした写真が使用されていました。私はアナログ盤ではこちらを持っています。けれども後にこのジャケットは使用されなくなり、かわりにロシアの農婦の写真が施されたジャケットに変わりました。

 この写真がいったい何なのか。長いあいだ疑問に感じていました。この度、テート・ブリテンでこの写真に遭遇したのです。このHeartfeldの経歴からすれば、当時、YMOがこの写真を使用した理由もなんとなく納得がいきます。おそらくこの写真を選択したのは、坂本龍一でしょう。

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Technodelic

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04/05/2006

春なのに

 昨日まで両親とともに、ロンドン、バース、湖水地方を周遊していました。約10日間、精力的に歩き回りました。イングランドの北から南まで、主な訪問地を列挙するとこんな感じです。

 大英博物館。ベーカーストリート。セント・ポール大聖堂。トラファルガー広場。ロンドンタワーブリッジ。ビッグベン。ロンドン・ナショナルギャラリー。ウェストミンスター寺院。リーズ城。バース大聖堂。ローマン浴場。ロイヤルクレセント。サーカス。パルトニーブリッジ。ストーンヘンジ。レイコック。ウィンダミア湖。ボウネス・ピア。ヒルトップ。ホークスヘッド。ビアトリクス・ポター・ギャラリー。ソーホー。中華街。ポートベロー・マーケット。

 私にとって未知の土地は湖水地方だけだったということもあり、なかなか効率的に周れたと思います。

 残念なことに、天気はあまりよくありませんでした。傘を使うことのほとんどないこの国で、毎日のように傘を広げていました。

 特に湖水地方は四月とは思えないほどの寒さでした。ウィンダミア湖を横断する船も、雨天のためか、往路はわれわれ以外の客はありませんでした。乗務員の中年女性がゴム製の手持ちワイパーで曇った窓ガラスを拭いてくれるのですが、湖も空も真っ白でした。一時は雹さえ降り出し、ビアトリクス・ポター・ギャラリーは断念して帰ろうかとすら思ったのですが、ここは直前に訪問していたポターの自宅以上に居心地がよく、無理を押して訪問しただけの価値はありました。

 湖水地方を出発する日の朝、ようやく晴れ間が広がり、これから夏にかけての美しい風景を思い浮かべることができました。

 今日は部屋の掃除をしました。授業が終わるなり、慌てて旅行に出かけたので部屋のなかがずいぶん散らかっていました。ひさびさにかなり念入りに掃除をし、洗濯もしました。

 ひと仕事終えて、新たな日々を始めるに当たり、なにやら気持ちが落ち着きません。洗濯を終え、乾燥機から出てきたトランクスにしわができているのがどうしても気に食わず、一枚ずつアイロンまでかけてしまいました。ふだんはハンカチにもアイロンなどかけないのですが。

 今日は昨日までとは一転して、気持ちが悪いくらいの晴天でした。サマータイムも始まり、夜、八時になってもまだ空に明るさが残っています。

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