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10/31/2005

6と8

 イギリスには、National Union of Studentsという全国の学生組織があり、ここに登録するといろいろ場所で学割が使えます。

 バース大学の学生証は、図書館の入館証と一体化していて、バースの街中ならこれで足りるのですが、やはりNUSのカードの提示が必要な場合もあるようです。

 この登録は、大学院の授業が始まる前に済ませておいたのですが、今までカードが有効になっていませんでした。

 カードを有効にするためには、オンラインで登録する必要があります。カードをもらった直後に登録しようとしたところ、私の番号が登録されていないとのことで、10日後にもう一度アクセスするようにとのことでした。

 2週間ほどたって、もう一度登録しようとしたのですが、同じ結果でした。このままでは埒が明かないので、メールで問い合わせてみました。

 今日になって、ようやく返事が来ました。今年のNUSカードの番号は、9826 1360から始まるはずなので、カードの番号を確かめるようにと書かれていました。

 どうやら68を間違って入力していたようです。

 もともと活字がつぶれていて、68の区別がつきにくいとは思っていました。どんなに目を凝らしても、どれが6でどれが8なのかわかりません。私のカードには、この判別不能の数字が6個も含まれています。

このすべてに6あるいは8を代入して、正しい番号を探すとすれば、候補となる組み合わせは26乗、つまり64通りもあります。メールの返事が来たおかげで、そのうちの3個の答えはわかりましたが、それでも残り3個の組み合わせは8通りです。一度登録に失敗するとそのつどパスワードとその確認を入力しなおさねばなりません。

結局、5回目の挑戦で、ようやく登録に成功しました。

 次第に持ち歩くカードの数が増えてきました。図書館の入館証(兼学生証)、日本から持ってきたクレジットカード、こちらの銀行のクレジットカード、キャッシュカード、E-TOP UP カード(プリペイド携帯のチャージ用カード)、スーパーの会員割引カード、鉄道の学割用カード、バスの定期、寮の入り口を開けるためのカード。カード入れが膨らんで困ります。カード入れには入りませんが、NHS(健康保険)のカードもあります。

 カードを一枚手に入れるたびに、この国の社会に帰属していく感じがします。

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休憩

 夏時間が終わり、いつもよりも1時間分ゆっくりとした気分です。

 夏時間が終わることについては、この数日来、ちらほらと話題に出ていたのですが、やはり気づかなかった人もいたらしく、PCで、今何時? などと問い合わせてくる人もいました。

 今日はなんの予定もありませんでした。課題の量もそれほど多くなかったので、自分の部屋でじっくりと調べ物をしたり、本を読んだりしていました。最近は、身の回りのものもひととおりそろったし、冷蔵庫を開けばなにかしら食べるものはあるし、その気になれば、1日くらい外に出なくてもまったく平気です。

 一日中、自分の部屋にこもって考え事をしていると、自分の体の大きさと自分の部屋の大きさの区別がつかなくなってきます。こうなって始めて集中して物事に取り組めるような気がします。けれども本当は、もっと貪欲にいろいろなことに取り組んでいかねばならないのだと思います。

落ち着かなければ集中できないなどと言っていては、本を読むだけの人生か、あるいは本などまったく読まない人生かしか選べません。書を捨てて町に出るのではなく、書を持って町に出ねばならないのです。

 明日からまた新たな週が始まります。

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↑今、何位か御存知ですか?

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10/30/2005

潮の香り

 大学の寮には住まずに、自分で部屋を借りて住んでいるクラスメートも何人かいます。そのうちのひとりがホームパーティーを開いてくれたので、昨日は彼の部屋にお邪魔していました。

 建物の外見はうらぶれた感じで、部屋は地下二階にもぐったところにあり、ひどく怪しげな雰囲気だったのですが、部屋のなかは大学の寮よりもずっと清潔感があり、内装の造作も丁寧で、くつろげる雰囲気でした。

 部屋の主はイギリス人なのですが、入り口のところで靴を脱いで暮らしているようでした。

 飛び入りで南アフリカ出身の男性も駆けつけてくれました。彼は、明治以降の日本の近代化について、西洋化の流れであると同時に日本化の運動でもあったという見解を披露してくれました。けだし卓見です。数ヶ月程度、日本に留学していたこともあったそうです。

 今日は、大学のラテンダンス同好会が主催のハロウィーンパーティーを覗きにいきました。こちらはまったく盛り上がっていませんでした。

 ハロウィーンパーティーなのでなにか変わった格好をしていったほうがよさそうだったのですが、仮装の道具など持っていないので、最低限、パーティーらしく見えるように、カラーシャツに白のネクタイで行きました。

 会場は閑散としており、ゲストはほとんどおらず、スタッフ同士が雑談するなか、一組か二組の男女がフロアで踊っていました。

 今日、ようやく船便で送った荷物のひとつが届きました。そこに入っていたシャツの一枚を着ていったのですが、長いあいだ海の上にあったからか、心なしか潮の香りがしました。

 今度の金曜は、クラスのハロウィーンパーティーがあります。ドイツ人のクラスメートの案で、百物語をやるそうです。たぶん今頃みんな、当日のための怪談を用意していると思います。

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10/28/2005

夏の終わり

 もうかなり涼しくなってきているのですが、イギリスはまだサマータイムです。

 いつまでサマータイムが続くのか、誰に聞いてもあいまいな答えしか返ってこないので、それが漠然とした不安感の原因になっていた人もいたようです。ある日、自分の知らないうちにサマータイムが終わってしまったら、授業に遅刻してしまいます。

 私自身は、そういうことを深刻に考えるほうではないので、あまり気にしていなかったのですが、今日、語学センターの掲示板にサマータイム終了の案内が出ていました。もう秋分もとっくに過ぎているのですが、今年のサマータイムは今週末に終わるそうです。

 土曜の夜、日付が日曜に変わってから、時計を1時間戻し、深夜2時が1時になるそうです。どうやら思いっきり遊んでくれということらしいです。

 大学のメールアドレスをチェックすると、大学の留学生担当者からもこの件についてメールが来ていました。

 今日は、キッチンにロシア人、インド人、中国人、日本人が集まり、自国の経済と宗教についての討論になっていました。だんだん面白くなってきました。

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10/27/2005

ミス・カザフスタン

 フラットメイトが、いろいろ誘ってくれるのですが、思うように付き合えません。毎日、課題に追われています。やはりほかのコースよりも忙しいのかもしれません。

 とはいえ、キッチンで会えばいろいろ話せるので、楽しいです。食事の好みが違いすぎて、なかなか一緒に料理はできないのですが、それぞれが自分の料理を作って、お互いにいろいろ批評をしています。

 味噌汁にマッシュルームを入れてみました。しめじ、えのき、しいたけも入手可能なのですが、かなり高価なのです。これが思いがけない美味しさで、案外どんなきのこでも味噌汁に入れられそうな気がしました。

 この発見が嬉しくて、フラットメイトのアーヴィン(インド出身)とアナ(ロシア出身)に食べさせてみました。けっこう多めに作ったので、たくさん食べてもらってもよかったのですが、ふたりともスプーンに一杯ずつ味見をしただけで、それ以上食べようとはしませんでした。

 今日、このアナが、ミス・カザフスタン選出という経歴の持ち主だったことがわかりました。一緒に住んでいるとそれほど意識しませんでしたが、お墨付きの美女だったようです。だから写真を撮らせろ、というわけにもいかないので、今日はアナの写真は載せられませんが、機会があればなんとかします。

 もう一人の中国人女性もかわいいと評判です。ひょっとすると自分で思うよりも幸運なのかもしれません。ちなみに男性三人は、私も含め、全員むさくるしい感じです。

 アナは今日の夕食の準備を始める前から、一人で白ワインを飲んでいました。だんだん機嫌がよくなってきたらしく、私にも大きなグラスに一杯分けてくれました。

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10/26/2005

ビデオ

 リエゾン通訳の授業で、通訳をしました。

 学生一人当たりの持ち時間はわずか10分ですが、日本語も英語もわかる人たちばかりの前で自分の通訳を録画されるのはさすがに緊張を強いられます。それだけに実践的な訓練になります。この10分のために入念な準備をして授業に望みます。

 さっそく自分の通訳の模様を、大型スクリーンのある映写室で見ました。さすが専任のカメラマンの取った画像だけあって、カメラワークも本格的です。あまりボリュームのない声もマイクでしっかり拾っています。

 自分が話したり、メモを取ったりしているところを見たことはないので、じっくり観察するといい勉強になります。自分が困っている表情などは、ふだんなかなか見る機会はありません。

 この模様はDVDにも収められており、自分の部屋に持ち帰ることができました。さっそく自分のパソコンのハードディスクにコピーし、見直しました。反省点は多々ありますが、我ながらよくがんばっているようにも思えます。

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10/24/2005

ホリエナジー

 日本のニュースは、どうやって入手しているのか。と、イギリス人のクラスメートから聞かれました。

インターネットを使えば、たいていのニュースは入手可能なのですが、私が定期的に確認している日本のサイトは、今のところ特にありません。図書館には各国の新聞があり、日本のものは朝日新聞の衛星版があります。これは可能な限り読むようにしています。

 やはり紙の新聞は一覧性が優れているので、私には不可欠なメディアです。ネットで日々の出来事を追うのは、まだるっこしい感じです。わざわざ見出しをクリックせねば、記事の内容が読めないので、自分の興味のある話題への方よりも激しくなるように思われます。なによりも新聞の場合、新刊雑誌や書籍の広告が、案外重要な情報源になります。

 日本にいるときはむしろ海外の話題を追うためにネットを利用していました。

 もともとあまりテレビを見る習慣がないので、巷の話題には疎いほうです。友人のブログを訪れてみたところ、ホリエナジーなる強壮剤を発見し、度肝を抜かれました。

これを飲むと「ホリエモンなみの栄養補給」ができてしまうそうです。意味はよく分かりませんが、なんとなく魅力的な感じです。値段はそれほど高くなさそうです。ちょっと試してみたい気もしないではないのですが、ひょっとするとこれは罠なのでしょうか。

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 昨日は、午前2時までクラブで踊ったあと、午前4時まで友人たちと話していました。さすがにやりすぎです。最近、自分が最年長になる機会が多く、少々おかしなことをしていても誰もたしなめてくれません。今日は睡眠不足で少々眠いのですが、徹底的にストレスを発散したおかげで、いつになく体調がよくなっています。

 今日は、勉強の合間にバースの大聖堂の主宰するお茶会に行ってきました。手作りのお菓子をいただきながら、地元の方々と話すことができました。一人で暮らしている年配の女性から自宅にお茶でも飲みに来るよう誘われました。

 寮から町の中心部に行く途中、通りの真ん中に噴水があります。今日はその噴水が泡だらけになっていました。不思議な光景です。

 夜はリエゾン通訳の勉強会です。本来、商談をする二人の間にひとりの通訳が入り、英語と日本語の橋渡しをします。今日集まった4人は全員日本人で、英語の役を準備できませんでした。

仕方がないので、間に通訳を二人いれ、日本語→英語→日本語→英語と伝言ゲームのように通訳をしました。一種のリレーです。話の進行は遅くなりますが、かなり実践的な練習になると思います。

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10/22/2005

管理人

 今朝、私がサンドイッチを作っていると、キッチンに寮の管理人が入ってきました。管理人はほぼ毎日巡回しています。

昼食の用意かと聞かれたので、朝食だと答えました。すると朝から肉を食べるのか、と言われました。イギリス人は朝、肉を食べないそうです。管理人は、他意はないので気にするな、と言いながら去っていきましたが、サンドイッチに少しハムを入れるのがそんなに奇妙なことなのでしょうか。

 その直後、フラット名とのロシア人女性が寝巻き姿のままキッチンに入ってきて、ちょうど部屋から出ようとしたところに管理人と出くわし、うろたえた、と言っていました。電気ポットを抱えているのを見つかりそうになったそうです。

 寮の部屋では電気ポットを使ってはいけないそうです。けれどもキャンパス内の売店で電気ポットを販売しており、彼女のポットもそこで買ったものなのです。

 昨日、寮の管理事務所に荷物が着いたとの知らせが来ていました。日本から送った船便が着いたようでした。

 管理事務所は、私の住んでいる寮から徒歩15分ほどの距離にあります。管理事務所宛の荷物も、この寮に転送してくれたとの話も聞いたので、私の荷物も転送されることを期待していたのですが、どうやら事務所にとどまったままのようでした。

荷物は、書籍が3箱と衣類などが1箱です。タクシーでも頼まない限り、一度に運ぶことはできません。大学側の指示に従って、管理事務所宛に送ったのですが、こんなことならやはり寮の部屋に直接送るべきでした。

 今日の夕方、管理事務所まで行ったのですが、管理人に私宛の荷物はないと言われてしまいました。おそらく寮のほうに転送されたのではないか、という話でした。

 寮の管理人に聞いてみたところ、やはりなんの荷物もないといわれました。なにかが届いていることは間違いないので、荷物の行方を調べてもらうことにし、とりあえず部屋に戻ったところ、約1時間後に荷物が見つかり、寮に届いているとの知らせがありました。

 事務所に行くと、なぜか管理人が嬉しそうでした。私も嬉しそうな顔をして見せましたが、着いていた荷物はふたつだけでした。

 なんらかの事情で残りの2箱が遅れているようです。一番大きな荷物はまだ届いていません。おそらく数日以内に届くと思います。今度は無事に届いてくれるのでしょうか。

 船便だと、荷物を手荒に扱われるという噂は聞いていました。案の定、ひとつの箱は壊れていました。幸い中身には異状はありませんでした。

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10/21/2005

mp3

 授業で使った音声教材は、すべてウェブ上に掲示してもらえます。これを使って、復習や宿題をすることになります。

 けれども今までは、このファイルがストリーミングの形式で配布されていたため、ファイル本体を保存することが容易でなく、インターネットに接続されたパソコン以外で音声を聞こうとすると、ずいぶん不便な思いをしていました。

 私の持っているMP3プレーヤーは、ライン録音の機能がついていたので、ストリーミングファイルをいったんアナログ化してから再デジタル化するという非合理的な手段でファイルをMP3にしていました。

 これをクラスの希望者にもメールで再配布していたのですが、大学の回線が不安定だったり、相手先のメールボックスがあふれていたりして、うまく送れないこともありました。

 その旨、先生に話したところ、今回からはMP3形式でファイルを配布してもらえることになりました。ようやくMP3プレーヤーを持ってきた甲斐があります。

図書館には大量のパソコンがあるので、ここでファイルをダウンロードしたり、ここから宿題のファイルをメールで送信したりできます。

 ちなみにウェブ上で教材を配信するのは日本語コースだけで、他言語のコースではまだテープを使用している模様です。

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10/19/2005

ばああああああ

 英日の逐次通訳の授業で、発声のウォーミングアップとして、動物の鳴きまねをさせられました。

 イギリス人の厳格な先生が、にこりともせずに「ばあああああああ」とか「むうううううう」とか言うのを、全員で起立して真似をするのです。

まずは口を縦に開き、「ばああああああ」と言いました。次は唇を思いっきり突き出して、「むううううううう」です。それから顔の筋肉全体を動かしながら、「みゃああああああおううう」。最後にまた顔全体を動かしつつ「くわああああっく」。

 大人になるとなかなか大声で「ばああああああ」とか「むうううううう」とか言える場所はありません。せっかくなので叫んでみましたが、別に楽しくはありませんでした。

 先生はあくまでも真面目なので、感心していたのですが、やはり耐え切れなかったようで、最後には少し吹き出していました。

 夜は大学のキリスト教の団体が主催するジャズナイトに顔を出してきました。

 途中、キリスト教に関するお話があり、ぜんぜん聞いていなかったのですが、あとでその話についてのコメントを求められ、大いに困りました。

 留学生はたくさん出席していましたが、日本人は私ひとりの模様でした。

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10/18/2005

抑圧

 リエゾンの授業では、学生が、ロールプレーヤー、通訳、見学者のいずれかに割り振られます。

 ロールプレーヤーの担当者は、英語の話者と日本語の話者が組んで、その授業で与えられた設定にしたがい、商談などを進めます。その会話を通訳担当者が通訳するわけです。見学者は、評価シートを使って、学生の通訳振りにコメントを加えていきます。

 この授業は撮影機材のあるスタジオで行われ、専属のカメラマンに演習の模様を撮影してもらいます。

 ロールプレーヤーは、話の内容をあらかじめ準備していかねばなりません。通訳とロールプレーヤー事前に話の内容を打ち合わせしてはいけません。通訳は通訳で、与えられた設定をもとに自力で準備していかねばならないのです。

 この授業、見学以外に当たった学生は前日からかなり緊張しています。ロールプレーヤーも通訳も、かなりの準備をして授業に臨んでいます。日本の通訳学校では、あまり経験しなかった形式の授業です。

 もしかするとカリキュラムのなかで最もプレッシャーのかかる授業かもしれません。なにしろ日本語も英語もわかる人ばかりのなかで通訳させられながら、その模様を撮影されるのです。こうした環境で鍛えるとかなり実践力につながりそうな気がします。

私は初回が見学者、今日がロールプレーヤーの英語側担当でした。来週は通訳です。課題が次々と出て、次第にカリキュラムが本格化してきました。

 クラスメートから、ここ数日、顔つきが違うと言われました。なんのことかわかりません。まったく自覚はありません。誉めているわけではなさそうなので、なにか変なのかもしれません。

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10/17/2005

二階建て

 ダブルデッカーといえば、ロンドンで有名な二階建てバスですが、バースにもときどき二階建てバスが走っています。

 市内観光用の派手なバスは、二階建てとは少し違いますが、屋根に乗客を乗せます。途中で雨が降ってきたら大変なことになります。

 今朝のことです。停留所にバスが止まっているのが見えたので走りました。たぶん私が走るのは年に一回あるかどうかです。

 すでに乗客はすべて乗り込んでいたのですが、バスは扉を開けたまま停車していました。バックミラーに映る私の姿を見た運転手さんが待っていてくれているのかもしれません。私はさらに足を速めました。

 ところがあと3秒あれば乗り込めるという状態で、バスは扉も閉めずに発車してしまいました。まるで私のことを避けようとしているようでした。

 次に来たバスは二階建てでした。一階も十分に空いていましたが、当然、二階に上がり、先頭の座席に陣取りました。そろそろ見慣れてきたはずの通学路が新鮮に見えました。ときおり街路樹の枝がバスの天井に当たり、ものすごい音を立てていました。

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カレイ

 ちょっと忙しくなってきました。それほどやることが多いわけではないのですが、うまく時間のやりくりをできていない感じです。けれどもだんだん通訳訓練のほうが本格化してきて楽しくなってきました。たぶんこの感じが大切なのだと思います。

 昨日も、ストーンヘンジから帰ってきてから夜の12時まで勉強会。今日も夕方からけっこう長いあいだ勉強会でした。クラスメートが何人も同じ寮に住んでいるので便利です。一声かければ、すぐに仲間が集まります。

 夕食はカレイを買いました。スーパーに売っているのを見つけたときから、煮付けにしたくてしかたなかったのです。鮮度にも問題なさそうでしたが、臭みを取るために日本酒が手に入ればと思っていました。

 日本酒は見つかりませんでした。ウォッカを買ってきて代用しました。

 出来上がりの見かけはなかなかのものでしたが、味のほうは、やや味付けが足りない感じでした。でも、ひさしぶりの煮つけで満足です。

 最近、やはり料理も好きらしいということを再認識しています。外食するより、自分で作るほうが楽しいのです。手早く作れば、時間の節約になるということもあります。

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10/16/2005

石群と大聖堂

 イギリスに来る前から、パソコンの壁紙をストーンヘンジにしていました。バースの町からはクルマで1時間ほどの距離なので、ぜひ訪れたいと思っていました。

 今日は留学生対象の社交行事でストーンヘンジに行ってきました。このイベント、本来、語学学校の学生が対象らしく、どうやら私は申し込んではいけなかったようなのですが、別に追い返されもせず、バスに乗せてもらえました。

 ストーンヘンジは、想像していたほど大きなものではありませんでした。遺跡自体は、20分もあれば見ることのできるものです。よく写真で見かける石群以外にはなにもありません。辺りは土産物店が一軒あるだけの殺風景な荒野です。

 5000年前に最初に建造されて以来、3500年前まで何度か増築・改築が行われていたそうです。そのころ、その土地には都市が存在したのでしょうか。ちなみに今残っている石群には、元のストーンヘンジの半分の石しか残されていないそうです。かつてはお土産用に切り出されたりしたこともあったようです。

 午後は、ソールズベリーという町に寄りました。ゴシックの大聖堂で有名な町です。バースよりは大きな町で、ふだんとは違ったイギリスの街の雰囲気を満喫できました。

本物のゴシック建築を見るのは初めてだったのですが、床、天井、外壁、内壁などいたるところにパラノイドかと思うほどの執拗な装飾を施し、キリスト教神学の世界を具現化しようとする意思には圧倒されました。

実際、眺めているときの印象はゴシック大聖堂のほうが強烈でしたが、もしかすると後々まで深く心に残るのは石群のほうかもしれません。

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10/14/2005

来るべき日

 こちらの銀行口座も開設したのですが、とりあえず今はクレジット・カードの引き落としなど、日本の銀行口座をメインに使っています。

インターネットを使えば、銀行の残高もカードの使用状況もチェックできます。現金もATMで引き落とせるので、その気になればこちらの銀行口座を開かずにすませることも十分に可能です。少数派ですが、こちらの銀行口座は持たないという人も、実際にいます。

今日の午後は授業のあと、街によってギャラリーに行ってきました。1900年から開業している由緒ある場所とのことで、興味深い細部があちこちにうかがえたのですが、寮の部屋に戻ってきて銀行口座を確認したとたんに、そんな余韻は吹き飛びました。

カード決済の一括払いで手続きをしていた引き落としが、今月だったのです。授業料全額9400ポンド(1,895,525円:1ポンド=201.653)と、渡英時の旅費の一部、寮費の一部、その他の買い物などもあり、一気に200万円近くが引き落とされました。来月は約一年分の寮費の引き落としもあります。あらかじめわかっていたこととはいえ、軽い脱力感にとらわれました。

1年間、仕事らしい仕事をせずに学生生活を送るのですから、せいぜい勉強し、せいぜい楽しまなければなりません。にわかに気の引き締まる思いです。

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信者の集い

 私は信仰を持たない人間ですが、宗教には多少興味があります。仏典を読み、京都の寺の荒行に参加してみたこともあります。聖書も、共同訳のものを読んでみたりしていました。聖書はこちらに持ってくるべきかどうか迷った末、重さを量って、結局やめました。

 7時過ぎに授業が終わったあと、大学のキリスト教徒の集いに行ってみました。

 こちらに来てから留学生用の集いはいろいろあり、いろいろな国の人と知り合いましたが、案外、イギリス人と知り合う機会が少ないので、どこかに顔を出そうと思っていたところに、今日の集いを見つけたのです。

 ホールには百人以上の人々が集まっていました。留学生はあまりいないようで、いつもとはちょっと違った雰囲気でした。少なくとも東洋人らしき人は、ほとんど見かけませんでした。

 集会が終わったあと、話しかけてくれる人はいたのですが、もう9時を過ぎていたし、明日の午前中の授業の宿題をまだやっていなかったので、早めに切り上げてしまいました。

 どうもまだ生活のサイクルをうまくつかめません。

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10/12/2005

猿の事ゆえ御勘弁

 十代のころは同年代の女の子と話すだけで緊張したりもしていたのですが、もうそんな自分はいなくってしまったようです。人前で話すのも慣れないうちはけっこう大変でしたが、今はそれなりにこなせるようになってきました。

とはいえ、今でも緊張はします。特に英語で話すときには緊張が5倍くらいに増幅します。ただ緊張していることを聴衆に悟られにくい話し方ができるようになってきたような気がします。

 今日の授業はスピーチのプレゼンテーションなどについての演習だったのですが、自分の話し方について考えさせられました。

 話し方をいろいろな要素に分解して吟味することは可能でしょうが、話し方はその人の人柄全体を映し出すものでもあります。人前での話し方だけを変えることはできないので、結局はふだんの話し方から気をつけねばなりません。

 私の場合、特に日本語で話せるときには、言わなくてもいいことまで話しすぎてしまう傾向があります。申し訳ないことです。あまり差し出がましいことや、おせっかいなことは避けたいところです。この一年は、一学生としてふさわしい態度で臨みたいです。

 クラスの人たちは、おおむね、いい人ばかりなので、あまりそんなことは気にしなそうですが、せっかく学びにきているので学ぶべきものを学べないようにはならないようにしたいです。

 風邪が流行っています。喉を痛めて、咳に苦しんでいる人が多いようです。私も咳がしつこく残っています。先生からは咳止めの薬を紹介していただきました。どうやら私がひとりで菌をばらまいたということになっているようです。重ね重ね申し訳ありません。

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10/11/2005

草の家

 朝1015分から二時間ずつ授業と空き時間が繰り返すというスケジュールで、三つの授業を受けおわったときには夜の8時ごろになっていました。だらだらとキャンパスにいただけなのですが、疲労感だけは全身に堆積しています。もっと長時間、働いている人はいくらでもいて、かつての自分もそのひとりだったはずなのですが。

 寮に帰り、ありあわせの夕食をとり、メールを開いたところ、嬉しいお知らせがありました。旧友が横浜詩人会賞を受賞したそうです。

 受賞したのは詩人の中村純さん。中村さんとは、かつて慶應ペンクラブや三田文学で、切磋琢磨しあった仲です。私が三田文学の編集部に出入りするきっかけを作ってくれたのも彼女でした。

 受賞作は『草の家』(土曜美術社出版販売)です。真摯で繊細な作品集です。これを機に読み直したいところなのですが、日本においてきてしまったので読めません。

 実はこの詩集、もうひとつ別の文学賞も内定しているそうですが、まだ発表されていないかもしれないので、ここでは伏せておきます。

 昔の仲間の活躍はとても励みになります。私もうかうかしていられません。

私の小説の新作も来年1月発売の『三田文学』に発表の予定なのですが、まだ一ヶ所、手を入れねばならないところが残っています。どこかで時間を見つけて仕上げをします。大学での空き時間が結構多いので、フラッシュメモリで小説のファイルを持ち歩いて、キャンパスのPCで作業したほうがいいかもしれません。

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10/10/2005

散髪

 昔、遠藤周作が自分の息子を教育する際に、理髪の技術を身につけさせようとしたという話を聞いたことがあります。理由は、理髪店はどこでも需要があるので、世界中どこに行っても食いっぱぐれがないからだそうです。実話かどうか知りませんが。

 月曜の授業は午前中だけなので、午後は髪を切ってきました。日本人以外に髪を切ってもらったのは初めてです。

 どこで散髪してもらうのか。これは常に幽かな不安となってつきまとっていた問題でした。

 キャンパスには、生活に必要なものはひととおりそろっています。銀行も郵便局も旅行代理店もあります。キャンパス内の寮に住む人は、大学の敷地からまったく出ずに暮らすことも可能です。もちろん理容室もあります。その理容室をのぞいてみました。

 料金は安そうでしたが、おじさんがひとりで切り盛りしているようで、まだ仕上がるまでに時間のかかりそうな学生の頭をいじっていました。おまけにもうひとり先客がいて、店内のソファに腰をかけ、新聞を読んでいました。待つ気がおきず、町に下りることにしました。

 あらかじめ目星をつけていた理髪店は月曜定休でした。街中には何軒か理髪店があったはずなので、少し探索し、駅前に一件、営業中の店を見つけました。アラブ系と思しき男性が二人で営業している店でした。

 理容師は、私に髪形の注文を簡単に聞くと、上着も脱がさず、シャンプーもしないまま、いきなり髪を切り始めました。髭も剃らず、眉も整えず、もちろんマッサージなどせず、あっという間に終わりました。鏡のところに張ってある掲示に「DRY CUT」という言葉が見えます。「WET CUT」というものもあるのでしょう。店に入ったとき、髪を切ってくれ、としか言わなかったので、シャンプーをしてもらえなかったのかもしれません。

 店に入る前に、学割がきくと書いてあったので、学生だと告げると11ポンド(2200)だと言われました。一般がいくらなのかは聞きませんでした。安いのはいいのですが、細かい毛が首筋のところに残っていたらしく、ちくちくして困りました。

 さらに歩き回っていると別の理容室がありました。店の外にあったメニューによると、こちらはシャンプーなどもセットで20ポンド(4000)というコースがありました。次はこっちに行ってみます。

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ケバブ

 ようやく身の回りの整理がついてきて、自分の読みたいものが読める体制が整ってきました。好きな本を存分に読めるというのは、学生の特権です。仕事をもつと吸収よりも放出のほうが多くなりがちなので、この一年はできるだけ吸収に努めます。今日は一日中、読み書きをして過ごすつもりでした。

 夕刻も近づくころ、友人から連絡があり、一緒に夕食の準備をすることになりました。とはいえ、私はふだん食料の買い置きをしていません。今晩自分の食べるものくらいなら冷蔵庫にあるものでどうにでもなるのですが、いざ本格的に料理をするとなると買い物をしないわけにはいきません。

 こんなとき、この街はひどく不便です。日曜は4時ごろにスーパーが閉店してしまうのです。けれども通りを歩いていると、あるスーパーのポリ袋を提げて歩いている人を何人か見かけました。そのスーパーはまだ営業しているに違いません。ちょっと高級ではありますが、品ぞろいの豊富な店です。値段は日本の3倍くらいはしますが、椎茸やシメジも手に入ります。

急いでそのスーパーにたどり着きましたが、閉店直後の様子でした。5時閉店だったようです。時計を見ると520分でした。

仕方がないので、レストランで食事をして帰ることにしました。昨日散歩をしたエイボン川に沿った道にあるトルコ料理のレストランです。それほど高くもなくワインも飲めて満足です。

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10/09/2005

エイボン川

 あまりにも町の風景がきれいなので、ちょっと買い物に出ただけのつもりでも、時間があるとつい寄り道をしてしまいます。特別な目的もなく、ただ歩きながらものを考えているだけの時間がひどく贅沢なものに感じられます。

 エイボン川は、バースの町の中心地を包み込むように流れています。今日はその川べりを散歩しました。

 川べりを歩いていると、最近、ようやく迷わずに歩けるようになってきた町並みを新たな視点から眺めることができます。

 目的のスーパーマーケットにたどり着く前に雨が降ってきました。こちらに来てから、雨といっても霧雨が多かったのですが、今日の雨足は傘を持たずには歩けないほどのものでした。

 ちょうどその時間、寮のBBQパーティーが予定されていました。私は雨宿りをしていて、様子を見に行くことができませんでした。知り合いが誰も参加していないようで、BBQが行われたのかどうかわかりません。

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10/07/2005

たけるくん

 今日で第一週の授業が終わりました。土日が休日になるというのはいいものです。おまけに金曜の授業は午前中だけになりそうなので、週末は2日半もあります。学生っていいですね。

 今はまだ宿題もあまり出ていないのですが、先生の話によるとこういう気楽な時期は今週末で終わりだそうです。来週からどうなるのでしょうか。とにかく配布物等が多いので、これを整理せねばなりないのですが、なかなか気に入った文房具が手に入りません。

 夕食はひとりで和食を作って食べました。

 日本米はバースの街ではなかなか手に入らないのですが、大学内のスーパーで売っています。実は10日ほど前に入手していたのですが、今まで長粒種の米と混ぜて炊かれてしまったりしていて、日本米だけを炊いたことはありませんでした。寮のキッチンには炊飯器もあるのですが、大きすぎる上になんとなく衛生面でも抵抗があり使っていませんでした。

 けれども今週、強力な武器を確保しました。電子レンジ用の小型炊飯器です。その名を「たけるくん」といいます。インターネットの通販で日本の両親宅に送り、それをイギリスに空輸してもらいました。0.5合から1.5合の米を約10分で炊けます。こちらの電子レンジは800Wなので、日本で炊くよりも速く調理できます。

 これでお粥も炊けるし、インスタントラーメンも作れます。鍋焼きうどんだって作れそうです。これさえあれば怖いものなしです。

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10/06/2005

デジタル

 同通ブースを備えた教室の設備がアナログだったので、多くのクラスメートがMP3プレーヤーは要らなかったのではないかという危惧にとらわれていました。

 けれども今日、同通の授業の第一回目があり、デジタルの機材を使いました。教材はカセット・テープでも貸してもらえるようですが、やはりMP3プレーヤーがあったほうがよさそうです。

ただし問題は、まだ機材の使い方を熟知している人がいなそうなことです。今日は最初の授業だったので、シャドーイングなどを行っただけですが、授業で使った教材を持ち帰ることはできませんでした。各自で練習せねばならない課題が出ているので、明日にでも教材を手に入れねばなりません。

とりあえず私としては必要な教材をMP3で聞ければいいので、カセット・プレーヤーをMP3装置をライン接続してデジタルに変換するというやり方でもかまいません。

大してうまくはないのですが、昨日、黒いギターを買いました。今日はちょうど向かいのフラットに住んでいるクラスメートの誕生日だったので、そこで少し弾いてみました。ドイツ人のクラスメートもギターを持っているので、一緒に弾いてみたのですが、彼女の演奏のほうがかなり上手でした。

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10/05/2005

呼吸と姿勢

 授業はオリエンテーションのような内容が続いています。今日は逐次通訳の授業の第一回目がありましたが、通訳の演習は始まっていません。

 授業中、全員が即興で1分間のスピーチをしました。トピックはなんでもかまいません。問題は話し方です

 いかにして緊張を克服し、通訳者としてふさわしい話し方をするべきかというのが、今日のテーマでした。肝心なのは、呼吸と姿勢だそうです。

 夕方からはパーティーが二つありました。ひとつは通訳コース全体のパーティーで、もうひとつは大学院全体のパーティーです。

 通訳翻訳の中国語コースの中国語を母語とする人たちには、中国の人のほかに台湾の人が3分の1程度いるようです。今日は初めて彼らとゆっくり話せました。台湾の人たちのアイデンティティーがおぼろげに見えてきたような気がします。

 通訳コースのパーティーには、先生方も参加しておられて、いろいろなお話をうかがうことができました。大学院全体のパーティーが人が多すぎて、まともに話ができず、食べるだけ食べて一人で出てきてしまいました。

 なかなか本格的に勉強が始まらないので、そろそろむずむずしてきました。明日は、同じグループの仲間と勉強会をすることにしました。

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10/04/2005

TVスタジオ

 バース大学にはテレビスタジオがあります。今日の午前中の授業はここでありました。

 リエゾン通訳の授業で、4人一組で授業が進められました。日本語しか話せないAさんと英語しか話せないBさんのあいだに通訳者が入るという設定で、残りの一人はこのロールプレイングを観察し、批評します。なぜテレビスタジオを使うかというと、このロールプレイの様子を録画するのです。

 今日は録画しませんでしたが、自分の通訳の様子を音で聞きなおしたことはあっても、画像を見たことはないので、ちょっと楽しみです。

 午後はEUの組織についての講義がありました。通訳・翻訳過程の学生を対象とした授業なので、それほど専門的なことは扱わないようです。ふだんの授業は、演習が中心になるはずなので、講義を聴く機会は貴重です。座って講義を聴くのは、小学生のころから大の苦手で、どうしてもすぐに眠たくなってしまうのですが。

 バースの通訳・翻訳過程は、3つのコースに分かれており、日本語、中国語のほかにヨーロッパ言語のコースがあります。通訳・翻訳過程の学生の半分以上が、ヨーロッパ言語のコースです。EUについての授業は、座れない学生が出るほど盛況で、ヨーロッパ系の学生が多く出席していました。

 こちらに来てから、本当にいろいろな国籍の人と話す機会があります。今日の一日だけで、イギリス、日本、中国、台湾、ロシア、インド、イタリア、チリ、フランス、タイ、ドイツ、スイス、ブラジルの人と話しています。

英語と一口に言っても、本当にいろいろな英語があるので、人によっては本当に聞きづらいときがあります。バレンと一緒にイギリスに来たというので、バレンって誰だ、と聞いたら、あきれ返った目で見られ、子供に言い聞かせるようにアルファベットの綴りを唱えられました。parentと言っていたようです。

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10/03/2005

授業初日

 新学年の授業の初日でした。

 私の寮はバスの出発点と大学のちょうど中間辺りにあります。バスは私の使う停留所にくるまでに多くの学生を乗せてきます。満席になると、人が停留所で待っていてもバスは止まってくれません。おかげで今朝はバスに乗れませんでした。

 こうした事態は予測していたので、いったん大学とは逆方向のバスに乗り、始発まで戻り、そこからバスに乗るつもりでした。私の持っているパスは、13週間有効で、そのあいだは一日に何回でも乗車可能です。

 けれどもどうしたわけか逆方向のバスは回送ばかりなのです。しかたなく大学までの坂道を歩くことにしました。歩けば30分の距離ですが、かなりの急坂が続くので、ちょっとした登山のようです。

 ようやく大学院の正規の授業が始まりました。といっても、私のグループは午前中に二時間、日英翻訳のガイダンスがあっただけです。日本の翻訳学校に通ったときは、事前に配布された課題を規定の期日までに提出し、第1回目の授業から指導が行われたものです。けれども今日は授業の最中に4行ばかりの和文を翻訳し、検討しただけでした。翻訳というよりは英作文です。来週は日英の1回目で、またなんの課題もありません。

 私が通っていた日本の翻訳学校では、日英の授業の場合、ネイティブの先生一人が日本人の生徒の前で解説を行うというスタイルでした。今年のバースのクラスは、17人中4人が日本語が母語ではない学生なので、英語の表現をより多元的に検討できます。すごく日本語の出来る人と英語の表現について話し合えるのはとてもありがたいことです。

 今日はなにかと間の悪い日でした。寮の管理人とのスケジュールが会わず、日本から届いているはずの荷物が受け取れませんでした。スーパーではクレジットカードが認識されませんでした。2枚持っていたのに、両方だめでした。夕食の準備の合間に洗濯をしようとしたのですが、コインランドリーの調子が悪く、うまくいきません。こういうときは下手に動かないほうがよさそうです。

 今、夜の7時半です。8時から隣の教会で寮の集会があるそうです。参加は必修で出席もとるそうです。

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10/02/2005

前の住人

 私の前にこの部屋を使っていたのはインド人だったようです。私よりも少し前にこの部屋に入居した中国人が教えてくれました。

 前の住人は、ドアのところで靴を脱ぎ、室内では靴をはかなかったそうです。中国人は、「彼はヒンズー教徒だったから」と言っていました。それはヒンズー教徒の習慣なのでしょうか。フラットにひとりインド人がいるので、聞いてみなければなりません。

 いずれにしても前の住人がこの部屋で靴を履かずに暮らしていたなら、この部屋のカーペットは案外清潔なのかもしれません。もともとこの部屋は、寮のなかでも広いほうなのです。なぜかは分かりません。バスルームが共同で、部屋のなかにない分、広くなっているのかもしれませんが、同じ条件の部屋でももっと狭いところが普通のようです。建物の形がやや変則的なので、設計の都合上、こうなってしまっただけかもしれません。

 せっかくなので和風に床に座って暮らしてもいいかなと思います。この国の机や椅子は、私の体には高すぎるのです。さすがにもとから敷かれていたカーペットに直に腰を下ろす気にはなれませんが、もう一枚カーペット買ってくれば大丈夫です。そうなると座卓が必要になります。これはなかなか手に入りづらそうです。

 けれどももともと私は、この十年、床に直に座る習慣はありませんでした。日本では、和室のほとんどない部屋で暮らしていました。ゆっくり床に座るのは、居酒屋に行ったときくらいでした。

 最近は薄らいできましたが、入居した当初、部屋にラム酒の匂いが立ち込めていたのはなんだったのでしょうか。それもヒンズー教に関係あるのでしょうか。

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どこか他の場所

 今週末もブリストルやロンドンへくりだすという話が耳に入ってきます。私はまだバースの町で十分な気がしています。

 日本から持ってきたそれほど多くない本のなかに坂上弘の『百日の後』という短編集があります。そこに収録された「遠足の秋」という作品は、世界各国からアメリカの州立大学に招かれた作家たちが異国の土地で示す反応を素材にした逸品です。

 その作品中の作家たちも、せっせとあちこちに観光に出かけるのですが、主人公の日本人作家は、その土地に滞在していること自体が遠足か旅行に来ているようなものだ、と言って付き合おうとしません。

 私が似たような意味のことをクラスメートに告げたところ、「一度、外の町に出たら旅行気分も終わるよ」と言われました。そんなものかもしれません。どこかほかの場所から帰る体験を経ることによって、ここが自分の家だと感じられるようになるのでしょう。

 今日は一日中、寮から出ませんでした。ようやく部屋の整理もつき、ここで仕事や勉強ができそうな気がしてきました。

 食事もありあわせのもので済ませました。冷蔵庫が強力すぎるのか、二日ほど前に買っておいたアスパラガスが凍傷にあっていました。

 窓の外に教会が見えます。一日に何度か鐘の音が聞こえてきます。そのたびに路地裏の一帯が日本では聞いたことのない音で満たされます。

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