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04/30/2005

Air hockey

ちなみに私が留学するのは、バース大学というところ。すごく有名な大学というわけではないのかもしれないが、自分の目的にはかなっている。

日本の大学で、通訳の理論や技術を教えるところは、まだそれほど多くはない。通訳、とくに同時通訳が導入されてからの歴史の違いなどもあり、ヨーロッパでは大学院での通訳養成や理論研究は充実している。だからできればイギリスで通訳修行の仕上げをしたかった。ただし、ヨーロッパで通訳と言えば、母国語のほかに二つ以上の言葉を使いこなせるのが普通だ。英語と日本語だけで受け入れてもらえる大学は、世界中探しても数えるほどしかない。イギリスでは、ほかにリーズニューキャッスルの大学院に英日の通訳コースがあるが、バースは入学時の英語の要求水準が一番高かったので、ここに決めた。

バースは、ロンドンから電車で西へ九十分ほどのあまり大きくない町だ。古代ローマの時代に見つかった温泉があることで有名な観光地で、この地名が風呂(bath)の語源にもなったとのこと。ユネスコの世界遺産にも選定されている。首都圏に近い古い温泉街ということでは、日本の熱海みたいなものか。たぶんそうだと思う。

 ということは、一年もバースに滞在すれば、毎日温泉につかって、お肌はすべすべだ。そのうえ、湯上りには浴衣を着て、エアホッケー。ほら、あの卓球台くらいの大きさの台の上で、直径十センチ位のプラスチックの円盤を打ち合って、相手のゴールに入れるやつ。当然、毎日、エアホッケーに打ち込むわけだから、日本に戻ってくるときには、達人になっているはずだ。

 こうして私は、実用的な人間になるという目標にむかって、大きな前進を果たすことができる。フランクリンも真っ青。

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04/29/2005

Opened my eyes

 なんの役にもたたないもの、無駄な努力というのが、大好きだった。レオナルド・ダ・ヴィンチの真似をして左手で鏡文字を書いてみるとか。ミックス・ベジタブルを、わざわざ人参とコーンとグリーンピースに分類してから食べるとか。禁煙の最中に、わざと煙草をくわえてみて、決して火は点けず、吸いたい気持ちの限界を味わってみるとか。

 日々精進を重ねたおかげで、見事なまでにろくでもない人間になることができた。世の中、この道を極めている人はいくらでもいるので、この程度のことで自慢するのはどうかと思うが、友人たちはみな、いたく感心してくれた。

 ある日、ふと実用的な人間にならなくてはと思った。それまでとは正反対の生き方なので、最初は自分がなにをすべきなのか、まったくわからなかった。とりあえず煙草をやめた。大人になる記念になにかしておきたかったのだ。これで禁煙の楽しみを失った。あれから五年以上になる。まだ実用的な人間になれたような気がしない。

 こんなときに役に立つのが、偉人の自叙伝だ。成功者に学ぶというのは、物事の基本だ。では誰に学ぶべきなのか。世の中、サクセス・ストーリーには事欠かない。そのすべてを読むのも一考だが、それだけで人生が終わってしまうかもしれない。そんな人生も大変味わい深いものだと思う。けれどもそれでは実用的な人間になるつもりが、かつての路線に戻ってしまう。

 そこで原点を探ってみることみることにした。結論を言えば、サクセス・ストーリーの元祖は、なんと言っても、ベンジャミン・フランクリンだ。そう。あの「すべてのヤンキーの父」。彼に学べば、私も立派に実用的な人間になれるはず。

 少しずつフランクリンのことを書いていこうと思う。なぜイギリス人のことを書かないのか。と思わないでもないが、独立戦争以前から活躍していた人だし、ロンドンに住んでいたこともある。というわけでご勘弁。

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04/28/2005

Perfect day

 わが国の中央情報局(CIA)が今年の2月30日に行った世論調査によると、団塊ジュニア以上の世代の約87.654321%が、「あなたの人生を決定づけた最も大切な要素はなんですか」という問いに対して、「タイミング」と解答している。これは2番目に高い「出会い」の54.321%を大きく引き離し、トップの数字だ。

 たしかに、長いあいだ可能性を検討した挙句、ようやく思いを伝えた女性が、つい最近、別の男性と付き合い始めたところだったり、ひさびさに顔を出したバーに預けていたボトルの保管期限が三日前に切れたところだったりということは、なにも珍しい話ではない。出会いが大切なのは言うまでもないが、それを生かすも殺すも、タイミング次第ということだ。

 大学時代、お世話になっていた先生が、研究対象を選定する際に考慮すべきこととして、知力、体力、財力の三点を挙げていた。けだし名言である。

 けれども、最近、どうやらそれだけではないことに気づいた。やりたいときにやりたいことができるわけではない。あるていど以上の年齢になって、なにか新しいことをやろうと思えば、仕事や家庭環境などのしがらみがないほうが珍しいので、まずは計画実現のための機会をいかに確保するかがきわめて重要になる。

 自分の周りをよく眺めて、捨ててもいいのものと守らねばならないものを見極めること。守らねばならないものがないなら、これ幸い。守るべきものがなければ、攻めに徹したほうが得策なのは間違いない。これは絶好のタイミングだ。

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04/27/2005

Let's dance!

 秋からイギリスに留学する。

 今まで英語と関わってきながら、留学したいと思ったことはなかった。むしろ海外に住んだ経験がなくても、ここまでやれるのだという自負を持っていた。しかし去年の今頃、ふとその気になった。気がつくと、留学が可能な環境が整っていた。

 約1年かけて準備をしてきた。最近、ようやく大学院の入学許可が出た。

 なぜ今、わざわざ大学院に行くのか。要するにそれが今の自分にできる一番面白いことだと思うからだ。置かれた環境のなかで最善の選択をすること。だれだって、いつだって、それ以外にできることはない。

 行けばそれだけでなんとかなるなどとは考えていない。けれども行く以上はできる限りのことをする。その結果が、たとえなんにもならなくてもやってみたい。最悪の場合が元の生活に戻るだけなら、むしろ今の自分にとって一番危険なことは、動かないことだ。

 そう。大切なのは動くこと。飛んで、跳ねて、転がって。まだ見ぬ敵から放たれる仮想の弾丸をよけるべく、身を捩じらせながら、右に左にステップを踏むうち、いつしかそれが華麗なダンスに見えてくることだってあるに違いない。そうすれば、すみれの花の咲くころ宝塚音楽学校に入学し、卒業後は大ステージでまばゆいスポットライトを全身に浴び、ゆくゆくは憧れの銀幕の世界へ。うまくいけばハリウッド進出だって、まったく夢じゃないな。

 イギリスでは1年で修士号が取れる。たぶんあっという間の1年だろう。今から十分に準備して、徹底的に楽しんでくる。

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